[PD治療失敗雑記その9]なくしたもの、さらに失ったもの

aerial photography of a mountain
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トイレと歩くことの繰り返し

歩くようになってからはまずトイレに行き、排便ができるかが大事でした。
術後最初の食事がほとんどのどが通らなく半分ほど残してしまった。特に主食のうどんだったのでのどに物が通る感覚が厳しかった。栄養士のかたにごはんなら食べられるかもと伝えて、おかゆ→普通のごはんとなったので食べられるようになりました。食事ができるようになったことで、排便も出るようになりあとは歩いて力を取り戻すことを繰り返していました。

飲み物は自動販売機で購入なので、一度に3本ほど買って飲んでました。
コンビニも1階にありましたが、降りることを許されたのは退院の前日くらいだったと思います。
水、お茶、スポーツドリンクなら問題なかったので、ガンガン飲んでました。
普段から飲み物が欠かせないので、このときはキャリアやバーコード決済などの電子決済が活躍しました。実は自動販売機の辺りはWi-Fiが飛んでいたので、病室では長く見るのもはばかるSNSもゆっくり見られましたし、家族に連絡を入れることもできました。

便利になったと思ったのは、術後に付けていた腹帯と呼ばれるものです。
術後の切った部分を安定させるためのものとして考案されたとか。
入院時に腹帯とパンツ型オムツを持ってくるように言われていたのですが、入院費外のものなので事前購入なのでしょう。
退院後もしばらく使っていました。
8日間の急速入院だったので退院しても傷部分は血だらけでしたし、綿シールのようなものも1か月ほど使ってました。

「いつかは元に戻りますよー」

と担当医はおっしゃってましたけど、現在も時折切られた部分がズキリとするときがあります。
(切ってもうすぐ3年になりますが、痕は残るもののその前の傷の部分はすっかり元のまま。新規で切った部分はまだ時折重い何かを感じたり痛くなったりします。そこには腸と残した卵巣が混在した感じになっているので謎)
病院では入院に必要なものをレンタルすることもやっていましたが、タオル類やパジャマ、下着など必要なものを安価店舗で購入し用意しました。持ち帰ってもタオル類や下着、パジャマは使えます。
退院後しばらくはパジャマが必須だったので、レンタルしていたらわざわざ買う羽目になっていたことでしょう。

入院時で役に立ったもの

  • S字フック:ベッドの側に手を伸ばせるところにひっかける場所を作る必要があるので必須。
  • スマートフォンの充電コード:最近は電源コードが使用できるところが多いので好きな時間に充電可能。
  • 手拭きシート(量多めタイプ):コロナ禍なので必要だったといえばそれまでですが、病室に入る前に消毒液が置いてあったけれどアルコール入りだったので、アレルギーのある方はあったほうがいいかも。あと食事の後片付けにテーブルを拭くこともできます。こぼしても誰もやってくれません。

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小さな喪くしもの

産婦人科病棟(女性専門病棟で実は他の科で入院中の女性も入れ替わり入っていました。やはり男性と共同部屋は気恥ずかしいからでしょう。女性しかいない病棟を希望される方も多いようです)なので、時には生まれたての赤ちゃんの泣き声も聞こえてきます。
子宮を全摘して子どもが産めない体になったんだなぁ、そう思ったとき自然と涙がこぼれてきました。
そこはまだ女性としてごく自然な衝動かなと。
ただ五十代に入る時だったので生殖能力も衰えていたことでしょうし、自分は性的な感情がわかないので、性自認は女性でも女の子、男の子の気持ちというか好きなものや興味が自然とわくであろう部分が欠けています。
全摘にためらいが一切なかったのもそのあたりではないかと思っています。

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退院と現在

入院計画から一日早く退院しました。入院した病院は短期間で退院させるタイプのところではあったのですが、毎日四六時中歩いてあれこれやっていっていたのもあったのか経過も良かったのか。
自分自身無理強いというか真面目というか言われたことをきちんとやらなければという気持ちが働いたのか、なぜかのんびりする予定が一日なくなってしまいました。

家族に入院・手術は働けるようになるため、と思われていたので退院後の必要ケアについては何も知らず、傷もまだ血だらけのまま退院でしたしすぐにいろいろなことをさせようと思っていたようです。

自宅に帰ったらしばらくしたら不安とパニックが再発。悪化して現在に至ります。
結果的に月経がないだけで卵巣は残しているのでまだ閉経に至っていません。
腹痛や胃痛はストレスが原因ということが明白になったといったところです。
生まれてからずっと頭痛・胃痛・腹痛・吐き気、めまいなどいろいろな症状が起きて病院に罹ってきましたが、これらすべてストレスからくるもののようです。
子宮全摘して楽になったのは月経のみでそれ以外は特に何も変わっていません。

楽しくない話ですいません。

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現在療養中のためフリーランスを装いながら無職モードで細々生息中。海外ドラマからWebネタ、ゲーム・Apple・iPhone・音声合成・MMDなどの様々なガジェットを、おばちゃん視点で紹介しています。

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